敏感肌の赤み・痛みの原因と解消法

敏感肌の赤み・痛みの原因と解消法

敏感肌の方を悩ませる赤ら顔や痛み。今までどんな化粧品を使ってもダメだったと諦めていませんか?赤みの原因は、肌が薄くなってしまう菲薄化(ひはくか)だったんです。そこで、今回は誰でも出来る肌を回復させて赤みを取る方法をまとめてみました。
敏感肌の赤み・痛みの原因と解消法のイメージ

肌にいい化粧品のはずなのに、何を使っても顔が赤くなる!やがてヒリヒリピリピリ肌が痛み痒みに襲われる・・・敏感肌のひとが経験することですよね。

特に顔の赤みは見た目がよくない上、周りから「顔赤いよ!?大丈夫!?」「ほんとだー!」「どうしたの?」と心配され、気まずい思いをしたひともいるんじゃないでしょうか。

もう「ほっといてよぅ!透明感のある白い肌でいたいって思ってるのは私!泣きたいのも私!!」という気分になってしまいますよね。

顔の赤み、いわゆる赤ら顔は毛細血管拡張症とも言われ、肌が薄くなったり炎症が起きていたり、血管が広がりすぎていたり、原因は様々ですが血管の色が透けて見えることが原因なんです。どう対策したら良いか、原因も含めて見てみましょう。

肌の赤み・痛みの原因は?炎症と菲薄化がポイント

まず赤み・痛みなど敏感肌の症状が起こるとき、肌ではどんな変化が起きているんでしょうか?

肌の外側は皮脂で作られた膜に守られ、その下に角質層、もっと奥に真皮があります。この角質層が健康な状態であれば、肌細胞とその間を満たす細胞間脂質や天然保湿因子が水分を抱え込み潤い、ぎゅっと詰まっています。

皮脂はこの角質層の水分が蒸発しないよう、バリアのようにして肌を守っているんですね。この皮脂の膜や潤いがあればウィルスなどの異物が真皮に入り込まず、肌が健康に保たれます。これを肌のバリア機能と言うんですね。

しかし皮膚を守る皮脂が減り、角質層の水分が蒸発すると肌はカラカラに乾燥、スキだらけの状態になります。そこに異物が入り込み、その外部刺激で肌が炎症を起こすことが敏感肌の原因なんですね。

ここで話を戻すと角質層奥の真皮は、コラーゲンというしなやかな繊維状のタンパク質で構成されています。螺旋状で引っ張りに強く、パン!とした若い肌のハリはこのコラーゲンが豊富に真皮にあるからだと言われています。

実はこの大切なコラーゲンの繊維を、肌の炎症はズタズタに切ってしまうんです。コラーゲンを失った肌は薄く弱くなっていってしまいます。この状態を肌の菲薄化(ひはくか)と言います。実はこの肌の菲薄化があの「顔の赤み」の原因になっているんですね。

肌の菲薄化でなぜ赤ら顔になってしまうの?

皮膚が薄く弱く菲薄化すると、顔はなぜ赤くなってしまうのか。原因は大きく分けてふたつです。

  • 薄くなった皮膚に毛細血管が透けて赤ら顔になる
  • 肌が刺激や異物に弱くなり、炎症が起きて赤くなる

白くて厚い画用紙とティッシュペーパー、それぞれ下に赤い紙を重ねると、画用紙は白いままですが、ティッシュだと赤い色がはっきりと透けて見えますよね。近い現象が肌にも起こります。肌が薄くなっていると血管の赤さが透けて見えてしまうことで赤ら顔になるんです。

さらに肌が菲薄化すると当然真皮を守っている角質層も弱く薄くなり、外部刺激が入り込みやすくなります。当然炎症も起こりやすくなってしまい肌が赤くなり、痒みや痛みが出てきます。

炎症を起こすとなぜ顔が赤くなる?

ここまで肌の菲薄化について触れましたが、健康で十分な厚さのある皮膚でも何かの原因で炎症がおきてしまえば赤くなります。例えば虫刺されなど「ああ、かゆい!!」と思ったらプチっと赤く腫れ上がってますよね。あれが炎症の赤さです。

ウィルス・毒素(この場合虫の毒ですね)を血液にある白血球で退治しながら、血を固める血小板を患部に集めて血を固め、血管を塞ぐことでウィルスや毒が身体中に飛び散るのを食い止める働きが炎症です。そのため人体には毒素やウィルスなど、刺激を感知した場所には血液がグン!と集まる性質があるんです。

血液が集まるとその部分の血管が開き、毛細血管が透けて赤みを帯びた肌になります。これが炎症赤みの正体なんですね。

お風呂に入ったり、暑い日に顔が赤くなるのは体温を下げようと血管を広げるため顔が赤くなりますが、炎症は同じ顔が赤くなるのでもメカニズムがまったく違います。

暑さで起こる血管拡張は涼しい場所に行ったり冷やせば血管が収縮して顔色が戻る「可逆」な赤みですが、炎症は冷やしても毒素がある限り血管が戻らない「不可逆的な赤み」と言われています。温めても冷やしても赤みがあまり改善しないのはこのせいなんですね。

ただ敏感肌の耐えられない痒みや痛みなどを応急処置的に冷やすのは効果的ですので「どうしても痛い!ピリピリかゆい!」という時は一時的に冷やして、血管を収縮させ炎症を抑えるのも方法です。

今すぐやめるべき!赤ら顔を呼ぶ間違ったスキンケア

ここまで肌の菲薄化と炎症がキーワードになってきましたが、どうやってこれを防いだらいいのでしょうか。残念ながら、応急処置的に「こうすれば赤みがすぐ治ります!」という方法が無いのが現実です。

肌の赤み対策は時間をかけて菲薄化した肌を回復させることが鍵になります。そこでまず最初にするべきことは肌を傷めないことです。「何かを追加で始める」よりは「今やっているスキンケアを改める」ことからスタートするのが最も重要なんですね。

  • ピーリングや強い洗浄成分がある洗顔料などをやめる
  • 熱いお湯で洗顔しない
  • 洗顔は1日朝晩の合計2回でやめておく
  • タオルなどでゴシゴシ擦らない

まず最初で触れたように、肌の外側の角質層は皮脂の膜で守られています。洗浄成分の強い洗顔料はこの皮脂を界面活性剤で水となじませ、綺麗さっぱり取り去ってしまいます。ピーリングも肌の表面を削り取ったり、溶かすものなので肌の菲薄化に拍車をかけてしまいます。

さらに熱いお湯で洗うことも皮脂が溶けやすくなり、皮脂の膜を壊す原因になります。洗い過ぎも肌に大きな負担なので、朝と夜だけ洗うようにしましょう。まずは洗い過ぎない・皮脂を取り過ぎないことをポイントに洗顔を見直しましょう。

さらに細かい部分ですが、タオルでゴシゴシこするのも肌を傷つけるのでやめましょう。そっと肌触りのいい新しいタオルで、水分をやさしく吸い取るのがベストですね。古いゴワゴワタオルは使わないようにしましょう。

「どんな化粧品を使ってもダメだったの!」というひとは、実は化粧水やクリームなどの問題よりも、洗顔で肌にダメージを受けている場合も多いんです。まずは洗顔を変えてみましょう!

肌を回復させる!赤み予防・対策スキンケアとは?

やってはいけないスキンケアを改めたら次はより良いスキンケア方法です。とにかく肌にやさしく!がポイントですね。

  • 固形石鹸か敏感肌用フォームを使う
  • クレンジングを手早く終わらせる
  • 38度のぬるま湯でやさしく洗う
  • 化粧水・保湿クリームでしっかり保湿する

まず低刺激な洗顔をすることが大切です。お湯は38度前後で、やさしく固形石鹸で洗いましょう。

また、メイク落としやクレンジングは肌に長くつけておけばおくほど刺激になるので、手早く落とすことがオススメです。洗い終えたら化粧水だけでなく、保湿クリームで保湿することも大切ですね。

洗顔料の選び方や洗い方についてはこちらのページで詳しく触れているので、参考にしてくださいね。

→ 敏感肌の洗顔の注意点とおすすめの洗顔グッズ

特に菲薄化した肌は角質層が薄く乾燥しているため、角質層を構成する成分を保湿クリームで補ってあげると効果が高いんです。

オススメなのがセラミドという保湿成分で、もともと角質層に存在していて水分を保つ役目を担う成分です。菲薄化した肌が保水する力を強め、使い続けることで刺激に強い肌も目指せるでしょう。

今まで何をつかっても化粧品が肌に合わなかったひとは、ディセンシア・アヤナスがオススメです。セラミドで保湿してくれるほか、ヴァイタサイクルヴェールという外部刺激から肌を守る成分が菲薄化した肌を守ってくれますよ。コラーゲンの生成を促す成分も配合しているのでこれも嬉しいですね。

メイクで赤みを隠すという方法も

また、肌がメイクできる状態ならメイクで赤みを抑えるのもいいですね。

  • コントロールカラーでグリーンやブルーを取り入れる
  • 明るいイエロー味のファンデーションを使う
  • メイクの仕上げにブルー系のルースパウダーを重ねる

コントロールカラーとは下地とは別に肌色を調整するために塗る化粧品です。化粧下地の上に塗り、その上にファンデーションを重ねましょう。ファンデーションの後のルースパウダーにブルー系を取り入れるだけでも赤みが抑えられますよ。

スキンケアの効果が出るまで、色のマジックを利用したメイクで上手に赤みを隠しておきましょう。

肌の菲薄化以外にも赤みの原因があるかも?

ここまで肌の菲薄化が原因の「敏感肌が原因の顔赤み」を前提にお話しましたが、実は別の原因が隠れている場合もあります。思い当たる症状がないか、対策の前にチェックしてみましょう。

自律神経失調症で血管が広がりやすい

自律神経は血管の収縮・拡張や体温調節、脈拍など、生命維持のための機能を調整する神経です。生まれつきや強いストレスなどで自律神経のバランスが崩れ、血管が拡張しやすくなっているひとがいて、赤ら顔になりやすいと言われています。

環境を変えてストレスを減らす、漢方薬などで治療するなどの方法で、自律神経のバランスを整える生活をしてみましょう。

またアルコール・たばこ・カフェイン・香辛料などは自律神経などに作用して血管を広げてしまうことがあるので、なるべく控えることが大切です。

赤みにフケや粉吹きが伴うなら脂漏性皮膚炎の可能性も

フケや粉吹き(皮膚が剥げ落ちたもの)が赤みと一緒に見受けられる場合、過剰分泌された皮脂に細菌が増えて起きる脂漏性皮膚炎である可能性があります。

皮脂が増えすぎたこと、免疫機能が低下したことで菌の増殖を抑えられなくなることが原因です。

対策は皮脂を過剰に分泌しすぎないようビタミンB群・ビタミンCなどの栄養素を補給して、皮脂分泌のバランスを整えることがあります。また皮脂の原料になる脂っこい食べ物を避けるなど工夫が必要です。

そして細菌への対策も重要です。原因になる細菌はマラセチア菌といってカビの仲間、皮膚科で抗真菌外用薬を処方してもらい、この菌を抑えるのも大事な対策です。

「あれっ?きちんとお風呂入ってるのにフケや粉吹きが止まらない・・・!」という時はまずは皮膚科に相談してみるといいでしょう。

中高年になると現れる顔の赤み・酒さとは?

「酒さ」とは、鼻や眉間など顔の真ん中に現れる赤みのことです。中高年に多くみられる症状で、まるでお酒に酔っ払ったような範囲がぽっと赤くなるのが特徴です。

悪化すると血管が浮き出てきたり、ニキビのような出来物ができしてしまったり、ひどくなると鼻が腫れてしまったりします。

怖いことに、原因が未だはっきり解明されていないのも酒さの特徴です。病院では炎症を抑える抗生物質や抗菌薬が処方される治療が一般的で、根本的に治す方法が見つかっていないのが現状なんですね。

美容整形外科で顔の赤みが治療できる!

「どんなにスキンケアを改善しても肌が真っ赤なまま・・・もうどうしようもならないのかな?」と失望してしまっているひと、あきらめることはないんです。

たしかにスキンケア・食生活・生活習慣の改善では効果がないくらい、顔の赤みが重症な場合もあります。そんな時は、美容皮膚科でのレーザー治療するという方法もあるんです。

レーザーを使って血管の赤さのもと、ヘモグロビンの色素を脱色したり、浮き出てきた毛細血管を破壊して顔の赤みを治療します。諦める前の最終手段としてレーザー治療を考えてみてもいいですね。

特に治療法がまだ確立されていない酒さのひとには、レーザー治療がかなり効果的だと言われています。

まとめ:原因を取り除いて顔の赤み・痛みを抑えよう!

まとめると敏感肌由来の肌の赤み・痛み対策は、肌を傷めない・保湿のスキンケアが何より大切ということですね。他にも自律神経失調症、脂漏性皮膚炎、酒さの可能性がないか、慎重に自分の肌を観察することも大切です。

疑問があれば皮膚科へ、どうしても赤みが取れなければ美容皮膚科でレーザー治療を受けるのも手段のひとつです。まずはできることから、ぬるま湯とやさしい洗顔料で洗い、セラミド配合の化粧品で保湿を徹底することから始めてみましょう。

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